従来の消火の概念を大きく変える画期的な消防ポンプ自動車です。
人に優しく地球に優しいモリタのMiracle CAFS Carは、これからの時代を見据えた消防ポンプ自動車のスタンダードです。
少量の水だけで高い消火性能を発揮します。
車両、タイヤ、ビル、森林等の火災や地震等の災害時に、この1台が活躍します。
ホースラインを変えずに、e-モニタの操作で、水・泡・混合液の切り替えが行えます。簡単操作で、状況に応じた消火活動を素早く行えます。
揚水装置はエゼクタ方式を採用し、従来の機械式真空ポンプ装置に比べ軽量に、よりコンパクトになりました。通常のCD-I・水槽車と変わらない充分な積載スペースを確保しました。
泡、または混合液を放射しながら、水放射を行うことができます。運用の幅が大きく広がります。
専用のエア調整ユニット(オプション)を用いれば、コンプレッサーから排出される空気の温度と湿度を下げることができるので、エアツールを使うことができます。
※使用できるエアツールについては確認してください。
最大吐出量3,800L/分または5,400L/分の大量放射を可能にしました。
高い能力を達成しています。
CAFS(Compressed Air Foam System)とは水を泡に置き換えることで、水分の表面積を大きく確保し、水分の気化熱を有効に利用して冷却するシステム。
従来のように筒先で空気を取り入れて発泡するのではなく、車体内でコンプレッサーを使い、空気を圧入し放射します。
1930年代に登場以来、水利の悪い場所でも高い消火効率をあげるシステムとして注目されている、これからの消火システムです。
水の使用量が少ないため、火災現場の水損を最小限に抑えるだけでなく、マンション火災等では階下への水損を防ぐことができます。
吐水ホース中を流れるのは比重の小さい「泡」であるため、ホースが非常に軽く、隊員への負担を軽減します。
CAFSの当り面積は水の約12倍。消火効率がぐんと上がります。また跳ね返りの無駄水が非常に少なく、壁等に付着拡散して、一度に広範囲の冷却効果を生み出し、消火効率を大きく向上させます。
【実験】
壁に見立てたベニヤ板の温度を上げ、水とCAFSの泡を放射し、冷却効果をサーモグラフィで確認。CAFSは壁全体に泡が密着し、水よりも冷却効果が高いことがわかる。(青色ほど低温)
※再生ボタンをクリックすると動画が再生されます。
CAFSは泡の中の水が蒸発し、燃焼物を冷却します。そして消泡後は消火剤が可燃物に浸透し、再着火を防止します。
CAFSの泡は軽いため落下しにくく、消火剤の界面活性力で可燃物に密着します。その白い泡が輻射熱を反射し加熱を抑制し、屋内へ侵入した隊員の安全を守ります。
CAFSは泡を連続棒状で飛ばすため、水と変わらない飛距離を確保できます。そのため火点から充分距離をとった位置から活動することができ、隊員も安全です。